2. 2次試験(筆記試験対策)

2次試験は、申し込み時に業務経歴と、その中から1つについて詳細を記載(720文字)する必要があります。
これらの資料は、口頭試験時の重要な材料のひとつになるということで、何度か書き直したり、結構時間をかけて丁寧に作ったつもりです。
締切直前になって慌てて出すことにならないように、できるだけ余裕をもって準備されると良いかと思います。

2次の筆記試験は択一(午前)と論文(午後)です。
午前の択一が5割に満たないと足切りとなり、論文は採点すらしてもらえません・・・。
足切りにさえならなければ、ギリギリでも満点でも最終評価には関係ないそうですが、私の場合、午前の出来が微妙だった場合、(足切にならないか気にして)午後まで引きずりそうな気がしたため、択一も出来るだけ対策することにしました。

2次試験対策も、まずは参考書を求めて書店へ。
択一対策と論文対策まで一通り把握できるこちらの本と、論文の書き方に焦点をあてたこちらの本を購入しました。(いずれもリンクは2017年度版)

択一は、1次と同じく、過去問と同じようなものもよく出ていますので、試験形式が同じ、または似ている数年分の過去問を繰り返しやって、ほぼ満点を取れるようにしました。

また、国土交通白書は直近の3年分を読みました。
暗記すれば試験に役立つ、というものではありませんが、国の取り組みとか、課題点とかが何となく分かるので、論文の参考にはなったかも?という程度の感覚です。
択一・論文とも、これを読んでいたから出来た!という問題があったわけではありません。
私は電車の移動の合間などを使って、一通り目を通しました。

論文については、こちらの本で、WEBにアップされているいくつか模範解答(正式な解答は無いので、あくまで論文の一例)も見ることができます。
私は、最初に過去問を目にした時は、「どんな風に書けば良いのか・・・」と、手の付け方にすら戸惑いました。
問われていることに関する資料や文献が手元にあっても、論文の書き方自体が分からないという状態でしたので、「こんな感じの構成で書けば良いのか」という手本を見ることができて非常に良かったです。
このような文章を書きなれている人には不要かもしれませんが、私にはとても参考になりました。

2,3の解答例を見て流れを大体つかめると、全ての過去問に模範解答が無くても、「大体こんな構成にすれば良いのかな」という感覚をもって、何となく書けるようになりました。(他人に評価はしてもらっていないため、内容の良し悪しは分かりませんでしたが・・とりあえず「書ける」だけでもそれなりに自信はつきました)

あとは、解答用紙を印刷して、同じ問題でも何度か書いてみるようにしました。
最初は時間を設定せずに書きましたが、自分が思っていた以上に時間がかかるので、時間内に、考えをまとめて、早く、出来るだけ丁寧に書く、ための練習が必要でした。
各問題の分量は予め決まっているので、参考書のアドバイスに従い、時間配分を設定して取り組みました。

練習で書いた論文は近くに技術士がいれば添削してもらうと良いようですが、私は近くに技術士がおらず、また「試験の論文として」適切な指導をしてもらえると思える人がいなかったので、自主学習のみでした。
講座や通信添削等も色々あるようなので、活用するのも手かと思います。
私は費用の面もあり、行き詰るまでは自己学習でやってみようと思いました。

その他に、取り組んでみて気づいたことを思いつくままに書き出してみます。
・ かなりの分量書きますので、筆記具の選定とか、割と大事、かも。私はろくなシャーペンを持っていなかったので新調しました。
・ 普段PCで文章作っているときは、後からいくらでも挿入できたり、順序を入れ替えたりできますが、手書きの時はそれが出来ません。消しゴム地獄に陥ると、時間は無くなるし、答案用紙は汚れるし(ぐしゃっとなったら、と想像するだけでテンションDOWN・・)、パニックになりかねないと思い、書き始めたら基本的には後戻りしないようにしました。
・ 論文を再現(※)するためのメモの時間も残しておく必要あり。箇条書きでも良いので書き出しておかないと、キーワード程度だと結構忘れてしまう。(記憶力が良い人は不要かも)
※口頭試験では論文について質問されることもあるため、口頭対策として自分がどんなことを書いたかを再現しておく必要があります。


次のページへ -2次試験(筆記試験当日)-
目次へ